ナラタージュを読んだ

本屋さんで表紙を見て、「ナラタージュ」と言う言葉がひたすら頭の中でぐるぐると居座っていたので珍しく新品の文庫本を買って読んでみた。

来年映画化するらしい。

主人公の心理描写が半端なくてその世界に入り込んでしまって一気に読んでしまった笑

めちゃめちゃ純粋なラブストーリーなのに最近では珍しいハッピーエンドでは終わらない物語なのである。

でも、それが妙にリアルでフィクションではなくノンフィクションを読んでいるような感覚に陥る。

主人公はとても純粋な女の子である。私とは歳も近くとても共感できる部分も沢山ある。

高校の時の先生が狂おしいほど大好きで、先生の為を思っての行動がとても寂しく描かれている感じが読んでいてたまらなく愛おしく感じた。

その先生は私はあまり好きにはなれないタイプの人間であった。平気で嘘は付くし、絶妙なタイミングで彼女を救いにやって来る所なんて読んでるととても憎々しく思う。

折角先生のことを諦めようとした彼女にまた電話してくる感じなんてホントに腹立たしい笑

この物語にはもう一人キーパーソンがいる。

小野くんという主人公と同級生で主人公のことが大好きだった。

こいつもかなりのクズ男だなと後後分かるのだが、私的にはこの人と付き合った方が上手くいくだろうってずっと思っていた。

しかし恋愛と言うものはそう簡単にはいかないのが現実である。

読み終わった後もモヤモヤするがこれがホントのラブストーリーであると私は思う。

映画ではどのようになっているのかは分からないが公開が楽しみである。